理事長先生のお話

2022年01月18日(火)3学期の言葉 


 【まるまると まるめまるめよ わが心】

                木喰行道

R2年より、コロナ禍が始まり、振り返るとずいぶん心が疲れましたね。

でも、一人一人、各ご家庭で、それぞれ何とか頑張って、何か支えになる

言葉がけが、あったと思います。

電話の向こうの親しいご家族や、幼稚園の先生の言葉かけをいただいて

落ち込んでる気持ちが少し、すっとした時もあったでしょう。

私も言葉をかける立場の仕事ですが、庭で会った園児の何気ないお喋りに

とても元気づけられたものです。

心配したり、不安になったり、イライラしたりと、形でいえば心がとがって

ギザギザになったのです。それを、まあるく、まあるくして、

なでやかな形に出来たらいいですね。

 この言葉を残した、江戸時代の、木喰行道上人(もくじきぎょうどうしょうにん)と

いうお坊さんは、遊行(ゆうぎょう)といって、特別にお寺に所属しないで、

日本中を歩き、素朴な笑いの顔の仏像を彫って、93歳まで生きた方です。

世の中が、いま見たいに安定せず、飢饉や経済不況の時代に、出会った方に

笑顔で接した方です。

皆さんも、新しい年を迎え、時には出会った方にまあるくまあるくと、

心を和まして、接してみて下さい。

三学期はまとめの学期のです。一日一日を大切にしましょう。

       注 木喰と称したお坊さんは、五穀といって、米・麦・あわ・ひえ等、

       主食を絶って、木の実などを食べて修行した方です。

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